競技スポーツから体力づくり、リハビリ(機能訓練)まで対応します。
スポーツにおける意識とは
トレーナー・柔道整復師 岡田幸仁
* 意識を高く持って取り組もう!」…よく言われる言葉です。俯瞰すればスポーツにおける意識とは目的に向かってより良い動作を、また、言動を決定し実行できる能力と言えるでしょうか。
*練習や試合の場面では選手としての望ましい行動様式としては、①ベストを尽くすこと②ルールを守ること③相手に敬意を持つこと。
*人としての望ましい行動様式として①勤勉であること②正直であること③感謝の気持ちを持つこと。
*個人・チームとしての望ましい行動様式として①基礎体力向上への努力②専門体力向上への努力③技術・戦術の理解と習熟への努力。その他にもダメージからの回復力、変化への適応力等、基本的生活習慣と人間関係の確立、次のステップへのビジョン、課題の発見と解決に向けたPDCAフレームワーク実行能力等が考えられます。
*勿論、このようなことが初めからできる訳はなく、個々の発育発達の応じて少しずつ身につけてほしい事ではあります。しかし、幼いころから大切にしたいことは友達、仲間と仲良く、人を大切にする心と態度についてはきちんと指導したい事柄です。
子どもは、自然の中で自由に遊ばせることで様々な運動を自然に身につけていきます。ゲームに子守をさせていては運動能力(脳)の発達は期待できません。
*「できた!」という成功体験と達成感を積み上げて合理的な動きを身につけていく中で自分に自信が持てるように指導していきたいものです。
*具体的なスキル習得の場面では、人体の運動に関わる骨格筋は約400~500と言われています。これらに同時・並列的に命令を出し、制御しているのは脳、神経系です。筋肉と脳は相関関係にあり、スポーツは最も全身を使った究極の学習です。スキル習得は肉体のみならず脳を鍛え、目的に向かっての合理的かつ最適で、咄嗟の変化にも対応できる俊敏で対応力のある動きを可能にします。
*気づきの連続鎖が意識ですので、いかに選手の頭の中にイメージを描いてもらうかがカギになります。言葉や写真、動画を駆使して動作を説明します。その際、過去に体験のある運動感覚が多いほど習得に有利です。特に重力を受ける方向が変わる中で身体をコントロールする器械運動系の能力は安全技能の習得・巧緻性の向上・体幹の強化等大切な要素になります。学習と年齢は関係ありませんが、できれば体が軽い中学生までに身につけさせたい能力です。
競技力ピラミッド
*スポーツ選手にとって最もベースになる能力は基礎体力です。基礎体力には行動体力と防衛体力があります。
*行動体力は体を動かすための体力、防衛体力は病原体等から体を護り健康を維持する能力です。
*基礎体力の上に専門体力が乗っかります。野球ならば投げる・捕る・打つ・走るなどの能力です。
*専門体力の上に技術・戦術が乗っかり、統合して競技力が成立しています。優秀な競技力を持つ選手に育てるには高度な技術・戦術を支える、がっちりしたピラミッドの基礎工事の部分、大きな基礎体力を身につけることが必要です。貧弱な基礎工事の上に巨大な建築物は建ちませんね。
*子どもに関わるスポーツ指導者は基礎基本の部分をしっかり作り上げることを第一の目標にすべきです。勝利至上主義で目先の試合に勝たせることを優先させ、競技を続けることができないケガをさせる、指導者とは呼べない残念な大人もいました。保護者の中にはそのような偽指導者を崇めるような傾向もあります。「選手ファーストであるか?」を見極めてください。
*行動体力を向上させるには、とにかくいろいろな動きを体験してもらうことです。本来子どもはのびのびと自然の中で遊びながら成長することで、この能力を身につけます。さて、現代の日本でこのような自然環境の中で成長できる子どもがどのくらいいるでしょうか?
*安全な環境の中、正しい指導のもとでいろいろな動きを身につけるお手伝いをします。正しい指導とはケガをさせないこと、考えて楽しく動いてもらうことです。「スポーツにケガは付き物」「スポーツは厳しい指導が必要」…本当でしょうか?単に大人の配慮が足りないだけのような気がします。
*動きを命令しているのは脳です。いろいろな動きを身につけるということは、いろいろな脳の回路に信号を流すということです。そして、一つの回路は別のことにも使えるようになるところが神経回路の凄いところです。脳は無限の回路を持っています。
MWC(motion wellness classより良い動き創りの教室)
*スポーツは最も脳の発達を促す学習です。球技、対人競技ではお互いが予測されにくい動きを工夫し、それに対応するスキルが必要です。今までの早期に専門技能だけの反復訓練で、その年代で結果を出す指導は弊害が多く報告されています。ロングスパンで選手のよりよい成長を促す指導を行います。
*また、長寿社会において大人にこそ運動習慣が必要です。親の元気が子どもの成長を助けます。選手の弟さんや妹さん、大人のみなさんもできそうなことだけ、ご一緒に動きましょう。
*糖尿病の治療に「1日1万歩歩きなさい」とドクターに言われ、忠実に実行されたご高齢の患者さんが膝を痛め人工関節置換術を受けられました。手術前より痛みが増し、現在では2本の杖を使用しながら数歩移動するのがやっとです。運動には正しいやり方と強度・頻度があります。
背骨と姿勢
*背骨を持つ生き物を脊椎動物と呼びます。生命進化の中で、まず魚類が背骨を持ちました。背骨、英語ではbackbone(バックボーン)は根幹・背景・中心的(精神的)支柱等の意味があります。背骨を持つことで体をしっかり支える軸を手に入れました。
*魚類・両生類・爬虫類の背骨は進行方向に向かって横にしか動きません。左右にうねりながら前に進みます。哺乳類が出てきて左右と上下の動きを手に入れます。競走馬やチーターの走りは目の位置は変わりません。背骨を上下にうねらせて軸を保ち、左右の動きで方向の調整をしながらトップスピードで走ります。
*直立二足歩行の人類に進化して初めて捻りの動作が加わりました。動きの自由度が増すということは関節面をルーズにすることで成立しています。この進化はひとえに運動能力を上げることを目的としています。
*産業革命から200年、運動能力を上げる必要があるのはスポーツ選手くらいで、その他の人はそんな必要が無くなりました。肩こり・腰痛は現代病です。原因は背骨のアーチ不良、パソコン・スマホで姿勢は悪くなるばかりです。肉体進化の方向性と逆行している現実が現代生活です。動かなければ退化していきます。体の歪みを改善し快適な体を取り戻しましょう!
*大人だけではありません。子ども達の遊び場がありません!特に外遊びで運動能力を鍛え、人間関係を向上させる環境がありますか?力いっぱい動ける安全な遊び場を提供してあげたいものです。運動能力を獲得すべき時に適切な刺激を与えましょう。健康・体力は明るい人生を送るための一生の宝です。
*リハビリにしてもフレイル予防にしても機能を回復させること、維持することに効果的なのは運動療法です。運動なしには健康にはなれません。薬やサプリでは解決しません。また、スポーツ選手は健康でなければパフォーマンスは上がりません。雲風塾は個別に必要な運動メニューを提案し正しい実施を指導します。
*PADA・フレイル予防・FTCP・PLDを統合してあらゆるニーズに対応します。
2024年 各会場での実施・時間は変更になる場合があります。雲風堂での個別トレーニング可
日曜日 福田南中学校柔道場17:00~18:00
日曜日 新田中学校柔道場18:30~19:30
火曜日 倉敷北中学校格技場19:00~20:00
月曜日~日曜日 雲風堂接骨院 予約してください(1回30分のパーソナルトレーニング)
月会費こども2,000円・大人3,000円(会員の家族は無料)要予約